カンタス航空の物語
カンタス航空は、1920年にクイーンズランド州のアウトバックで創業して以来、オーストラリア国内および世界各国からの多くの方々にご愛顧いただいてきました。心温まる話や歴史にまつわる話、刺激的な話やあっと驚くような話など、皆さんのさまざまなストーリーがスピリット・オブ・オーストラリアの今日を形作ってきました。
家族の伝統を継承
家族は、遺伝子、価値観、時にはキャリアさえも次の世代に継承します。トム・アボットにとって、どのような業界で働くかは考えるまでもないことでした。彼は常に、カンタス航空で働きたいと思っていたのです。身内が何人かカンタス航空で働いており、トムは彼らの話をいつも興味深く聞いていました。そんなトムが彼らと同じ道を選んだのは、少しも不思議ではありません。
「まるで自分の故郷のように感じました」
夢を追い続けていれば、それが現実になることがあります。クリストファー・マルキオーロはそのことを誰よりもよく知っています。クリストファーは、2009年に真新しいA380の機内に足を踏み入れた瞬間から、カンタス航空で働くことを夢見るようになりました。
アウトバックの天使
女性が活躍できる機会が限られていた時代に、真の自由を実感することのできる職業を選んだ女性がいました。彼女の名はナンシー・バード・ウォルトン。
カンタス航空初となる最年少のお客様
初めて飛行機に乗ったときの記憶というのは、一生残るものです。しかしローズマリー・アンウィンの場合は、その特別な瞬間をあまりはっきり思い出すことができません。1936年、ローズマリーはほとんどの人よりも少し早く、空の旅の楽しさに出会いました。母親のジョイス・リチャードソンと兄のエドウィンとともに飛行機に乗った彼女は、まだ生後3か月に満たない赤ちゃんでした。当時、ローズマリーはカンタス航空史上最年少の乗客としてニュースに大きく取り上げられました。それ以来、ローズマリーさんは「生涯にわたって旅を愛し」、まるでバスに乗るようにカンタスに乗る、と言われるまでになりました。
- カンタス航空のお客様、ローズマリー・ アンウィンさん